プロが教える、視力を回復させる50のポイント>乱視や近視の原因って何だろう？

乱視の一番の原因というものは、角膜のゆがみにあります。

黒目は一見、丸く見えますが通常少し横長になっていることが多いのです。

そのために、正円形のレンズではなく楕円形のレンズとなって
ゆがみが生じるようです。

少しぐらいのゆがみでは、視力に影響しません。

しかし、楕円のカーブがきつかったり、ゆがみが強かったりすると、縦や横
時には斜めなどに焦点のズレが生じてピントが合わなくなります。

このために、乱視ではものがダブって見えたり
ぼやけた状態になります。

これが主な乱視の理由で｢正乱視｣といいます。

これ以外に、角膜の表面が凹凸になってしまうものや
外傷などの傷によるもの、水晶体で起きる乱視などがあります。

これらを｢不正乱視｣といいます。

不正乱視は、メガネでは矯正できず
ハードコンタクトレンズで矯正可能なものと
不可能なものがあります。

近視の原因はというと、現在のところ良くわかっていません。

成長や遺伝、環境などが関係するといわれていますが
確定的なことはわかっていません。

ちょっと考えられる原因をあげてみましょう。

・遺伝的な要素

親が近視である場合、子供が近視になる可能性は比較的に高く
遺伝的な要素が強いと考えられます。

顔や体型が親子や兄弟で似ていることが多いように
遺伝的な要因で眼軸が長くなるために近視になる可能性が高いようです。

しかし、両親が近視だから子供も必ず近視になるというわけではなく
また兄弟でも全員が近視になるというわけでは、ないようです。

・成長によるもの

眼軸の長さは、成長にともなって伸びていきます。

新生児は眼軸が短いので、遠視の状態になっていますが
同時に角膜・水晶体の屈折力も強くなっています。

この角膜・水晶体の屈折力は、眼軸が伸びるとともに弱くなり
全体のバランスがとれていくのです。

成長とともに眼軸の長さと角膜や水晶体の形状が
バランスよく調整されて、正規の状態で成長が止まれば良いのですが
何らかの原因でこれらのバランスが崩れると
近視や乱視などの屈折異常になると考えられているのです。

眼軸の伸びは、体の成長の止まる頃に止まることが多く
同時に近視の進みも20歳ぐらいで止まることがほとんどのようです。