プロが教える、視力を回復させる50のポイント>コンタクトでドライアイになるのか

コンタクトレンズを装用していないときはあまり症状がないのに
”ゴロゴロ感”や”乾き”などの症状が起こってくることがあります。

このような方は、コンタクトレンズでドライアイになっている
わけではありません。

しかし、潜在的にドライアイの傾向を持っていたため
コンタクトレンズという負荷がかかると
ドライアイの症状を感じるようになるのです。

コンタクトレンズは目の表面に直接接しているのではなく
涙の層の上に浮いています。

なので、涙が十分にないと
コンタクトレンズをのせたときに角膜とこすれるようになり
ドライアイの症状が出てきます。

いっぽう、コンタクトレンズを長期につけ続けると
角膜の知覚が低下することがわかっています。

コンタクトレンズが角膜を覆っているために
角膜が酸素不足になり、角膜内を通っている神経末端の機能が落ちて
角膜の知覚がにぶくなると考えられています。

その他、角膜とコンタクトレンズの摩擦によって
神経が常に刺激されているため
神経が逆に不感応状態になっているとも言われています。

いずれにせよ、角膜の知覚がにぶると涙の分泌が減少するので
コンタクトレンズの長期装用ではドライアイに
なってしまう可能性があるといえます。

コンタクトレンズの装用をやめると
角膜の知覚は回復するんです。

また、コンタクトレンズを長く使用していて
これが痛くて、つけれなくなってきてしまうケースも増えてきています。

長期間の使用により、角膜上皮の表面が荒れた状態になり
涙を表面に正常に保てなくなるケースも増えています。

これらはコンタクトレンズの長期使用により
ドライアイを起こしたものと考えられます。

涙の健康を保って、いつまでもコンタクトレンズを
快適に使用できるようにするためにも
なるべくコンタクトレンズの装用時間を短くして
メガネと併用するのが望ましいといえます。

最近のコンタクトレンズは改良されて
ハードレンズの酸素透過性が高まるとともに
とても装用感がよくなっています。

とくに、水分を含んだソフトコンタクトレンズは
しなやかでつけ心地が格段とよくなっています。

しかし、水分を含んだソフトコンタクトレンズは
乾燥するとその水分が蒸発して涙を吸い取ってしまいます。

つけ心地が良い半面、乾燥には注意が必要です。