プロが教える、視力を回復させる50のポイント>ブルーベリーは効果あるのか

よくブルーベリーが疲れ目や視力回復に効果がある！
という雑誌やサプリメントなどを見かけます。

その中には「ブルーベリーで視力が回復した！」というものまで
見かけるようになりました。

これらがよく言われるようになったのは
第二次世界大戦中のイギリス空軍のパイロットの話が発端とされています。

とあるイギリス人パイロットは、故郷から送られてくる
ブルーベリージャムを、毎日パンにたくさん塗って食べていたそうです。

その人物が夜間飛行や明け方の攻撃の時に
「夜の薄い明りでも、物がはっきり見える！」
といったことが始まりで、さらにその人物の故郷は
ブルーベリーの栽培がさかんで、視力の良い人が多かったのです。

このことに、学者などが興味を持ち
研究を始めていくと「ブルーベリーの色素に効果がある！」
ということが、わかったのです。

ブルーベリーの効能については、１９６０年代などから
いくつかの文献がありますが、どれも科学的に
十分実証されているとはいえないものばかりで
なかには、いいかげんなものもあったのです。

では、ブルーベリーは本当に目にいいのか？

目の網膜には「ロドプシン」という物質があります。
ちょっと難しいお話になりますが
このロドプシンは光に反応する物質で、光が当たると
ロドプシンが分解して、視細胞の膜電位が変化し、電気信号が
人間の脳に送られます。

これによって、脳は光の信号を受けて
「見える！」ということになるんです。

分解したロドプシンは、血液から運ばれる
栄養素や一定の温度によって再合成されて
ふたたびロドプシンという物質に戻ります。

「よく見える」ためには、このロドプシンの分解と
再合成がスムーズに行わなければならないのです。

ちなみに目の網膜には片眼だけで
ロドプシンが１億個以上あると言われています。

また、ロドプシンが光を受けて変化するのに
必要な時間はピコ（１兆分の１秒）秒なのです。

なので、人間は休むことなく光を感知できるんです。

また、暗い部屋でぼんやりと目が見えるよになるのは
このロドプシンが働いているおかげなんです。