プロが教える、視力を回復させる50のポイント>白目の部分も、実は悪くなるのですよ！

小さな子供の白目は、よく見ると少し青みがかったような
白い色で、綺麗なのです。

しかし、年を取るにつれて、なんだか白目の透明感が
なくなっていくように思えます。

少し黄ばんだように黄色の人もいるようです。

眼球の壁の大部分は、強膜という白くて丈夫な膜で作られています。

そして、強膜とまぶたの皮膚とは
結膜という透明な膜でつながっています。

いっぽう、強膜の内側、つまり眼球の内壁は
網膜という光を感じる神経細胞があつまった膜で
覆われているのです。

この網膜の下、すなわち網膜と強膜の間には
ぶどう膜という層があるのです。

ぶどう膜は大切な網膜の神経細胞に
栄養を運ぶ血管のあつまりで、ぶどうの巨砲のような色をしているのです。

白目の色は、主に強膜と結膜の色で決まります。

小さな子供では、強膜が薄くて
ぶどう膜の色が少し透けて見えます。

そのため、子どもの白目は少し青みがかったような色に見えます。

成長にともなって眼球が大きくなると
莢膜も厚くなってくると、ぶどう膜の色は透けて見えなくなり
白目の青味はなくなっていきます。

さらに年齢を重ねると、人によっては結膜が
厚みを増してくるということもあります。

厚みを増すといっても、結膜全体が厚くなるのではなく
ふだん目を開けているときに空気や光にさらされる部分
つまり黒目の両脇の部分が部分的に厚くなっていくんです。

ときどき、中年以降の人などで
黒目の横に黄色っぽい小さな盛り上がりがあるのに
気づいたことはないでしょうか。

これを「瞼裂班」というんです。

このように、中年以降になると外から見える部分の
結膜が厚くなり、透明性も落ちてきます。

そのため、白目が黄ばんで見えるようになるのです。

白目にほくろがある人もいるのです。

これは、強膜や結膜の色素沈着で子どものころからある人もいれば
ある年齢になってからできることもあります。

また、いつも白目が充血している人もいます。

これは、結膜や強膜の血管が常に広がっているような状態です。

このように、白目の色を決めるのは結膜や強膜の状態です。

白目全体を青っぽくしたいとか真っ白にしたい
というのは無理なようです。しかし、結膜のほくろなどならば
手術で取ることもできるようです。