プロが教える、視力を回復させる50のポイント>コンタクトを長い月日で使うと…

コンタクトレンズが実用化されてから、かなりの年月が経ったため
20年以上というような、長期の装着の人が増えてきました。

それとともに、コンタクトレンズの長期使用における
角膜内皮細胞の減少が報告されているようです。

さきほど説明したように、角膜内皮の健康を守るためには
第一に酸素透過性の高いコンタクトレンズを選ぶことが大切です。

コンタクトレンズをつけた状態で
角膜上の酸素分圧を調べた最近のデータでは
裸眼では155ｍｍＨｇに対して
ハードタイプですと、平均145ｍｍＨｇ
使い捨てタイプのソフトコンタクトだと95ｍｍＨｇ
という報告があるようです。
（数字が大きいほど、酸素の透過性は高いです。）

ちなみに、角膜内皮の減少が多く報告された
ＰＭＭＡという名前の素材を使った
初期のハードレンズでは５ｍｍＨｇなので
安全性は、とても高くなったといえるのです。

しかし、これは新品のレンズでの話で
レンズが汚れてくると酸素透過性は低下すると考えられています。

コンタクトレンズを使う場合は
なるべく装着している時間を短くすること。

古いコンタクトレンズは、使わない。

など、日ごろからのケアはもちろんのこと
長期の装着をするような人は
定期的に眼科で、内皮細胞の数を調べてもらうようにしましょう。

そこでもし、減少が見られるようなら
メガネとの併用や、あるいはレーシックなどの
選択肢を考えてみては、どうでしょう。

なお、長期間装着する方がドライアイになって
コンタクトレンズが使えなくなる！
というようなケースも増えてきているようです。