プロが教える、視力を回復させる50のポイント>目が充血するのは、なぜなのか？

充血が、角膜のＨＥＬＰサインです。

酸素が足りなくなると、酸素を得ようとして目が充血します。

炎症を起こせば、炎症と闘うために
血液がたくさん送られてきて、充血はさらにひどくなります。

ハードコンタクトを使用されている３割程度の人に
白目の真横方向の充血が見られます。

時計の３時と９時の方向に充血があるので
眼科では、３−９ステイニングと呼ばれているようです。

この原因は、角膜と結膜に生じた傷によるもので
細かい傷なので、コンタクトレンズを外して
一晩休むと翌朝には治って、充血もなくなります。

しかし、また１日同じような生活を続けると
時間が経つにつれて、傷ができて充血がおきます。

これらを引き起こす原因として、以下の３つが考えられます。

一つ目は、間横方向のドライアップというもの。
ハードコンタクトは、まばたきのたびに
一度上へ持ち上げられて、ストンと下に落ちてきます。

このレンズの動きによってレンズ下の涙が交換されています。

ただし、このときレンズが黒目より小さいので
３時と９時の方向から涙が表面張力によって吸い上げられて
ドライアップしてしまうのです。

ハードコンタクトをつけている人は
一日にこれを、数千回以上繰り返しているんです。

本来、目の表面は涙でコーティングされているものなので
ドライアップしたところには、細かい傷が必ずついてしまいます。

二つ目は、涙が目の表面に正しく運ばれなくなることです。

涙腺でつくられた涙は、主に上まぶたの裏側にたまっています。
これがまばたきをしたときに、まぶたの圧力によって押し出されて
目の表面全体を潤おすしくみになっています。

三つ目は、レンズのカーブが正しく合っていないことで、起こるものです。

ハードコンタクトを使用するとき、近視や遠視の度数だけでなく
角膜曲率も合わせる必要があります。

乱視の強い人では、このカーブが縦方向と横方向で違うので
まばたきのたびに３時と９時の方向がこすれている可能性があります。

カーブの設定は、実はとても大事なのです。

充血を放置していると、さらにひどくなって
透明な角膜にまで、血管が侵入してくることもあるので
長期しようする場合には、気をつけましょう。