プロが教える、視力を回復させる50のポイント>近視は治すことが出来る？

近視というのは「屈折異常」のひとつです。

目は、外から光を角膜と水晶体で屈折させて
網膜に集め、脳へ信号として送ります。

この屈折の力が強かったり弱かったり
ゆがんでいたり、あるいは眼球の奥行きが長すぎたり
短すぎたりすると、光が網膜の上できちんと焦点を結ばないために
像がぼやけてしまいます。

この状態を屈折異常といいます。

それを正しい屈折にするために
メガネやコンタクトレンズというものがあるんです。

つまり、外付けのレンズで光の屈折力を変えて
網膜の上に像を正しく結ばせるのです。

いっぽう近年、レーザー光線を使った治療技術が進歩して
角膜をほんの少し削り、角膜のカーブを直接変えて
屈折力を変化させることができるようになりました。

レーシックなどがその代表的な治療法方です。

このレーザーによる矯正治療は、日本では2000年に
厚生労働省で認可され、メガネやコンタクトレンズに次ぐ
第３の矯正方法として眼科医療でも定着しつつあります。


今まで、メガネにしてもコンタクトレンズにしても
装着具を使用しての矯正でしたが
レーシックなどのレーザー治療では角膜の形状を変えて
裸眼で屈折を正しくするわけです。

そういう意味では「やっと安全に近視を治せる時代が来た」といえるでしょう。

また高度近視の治療として
「フェイキックＩＯＬ」という眼内レンズを挿入する治療もあります。

厚いメガネで生活に不自由を強いられていた人にとっては
とても画期的な治療が実現して
近視を治せる時代になっています。

ただし、まれに進行する近視があるようで
これは現在でも残念ながら治療法は、しっかりと確立されていません。