プロが教える、視力を回復させる50のポイント>最近は、若い人でも緑内障が流行っているんです

日本の中で失明につながる病気のトップ３として
有名なもののひとつに、緑内障というものがあります。

緑内障は中高年の方に多い病気です。

日本緑内障学会の調査によれば
緑内障の有病率は４０歳代で２．３％、５０歳代で３．０２％、６０歳代で７．９％
７０歳以上では１４％と、年齢とともに増加することが報告されています。

とくに「若い人に増えている」といったデータはないのですが
最近になって、検査機器の進歩によって正常眼圧緑内障が発見されるようになり
それで「若い世代にも緑内障がある」という認識が広がってしまったようです。

緑内障のうちいちばん頻度が高いものは
慢性的な経過をたどる「開放隅角緑内障」というものです。

通常、緑内障は眼圧が高くなるために
視神経が障害とされていますが、正常眼圧緑内障では眼圧が正常範囲にあるにも
かかわらず視神経が障害されます。

開放隅角緑内障の９０％を占めることがわかっているようです。

開放隅角緑内障は非常に長い経過をたどるのですが
末期になるまで自覚症状はほとんどありません。

そのため人間ドックなどで
眼底検査を受けないと、初期のうちに
発見することはできないようです。

４０歳をすぎたら他の生活習慣病のリスクも増えていくので
人間ドックを受けたほうがいいでしょう。