プロが教える、視力を回復させる50のポイント>コンタクトレンズは、目に悪いのか？

コンタクトレンズは、ただしく使用していれば
目を悪くする心配は、ないようです！

しかし、説明書に書いてあることを守らないような場合は
当然のごとく目は、悪くなってしまうもの。

そのひとつとして、角膜内皮という名前の角膜の内側の細胞が
酸素不足から死んでしまい、透明であるはずの角膜が
真っ白に濁ってしまう、角膜を汚してしまう例です。

角膜は主に３層からなっています。

目の表面から角膜上皮、角膜実質、角膜内皮の順番です。
どの層も重要な役割を果たしていますが
とくに角膜内皮は、角膜内から水を外へ送り出す
ポンプのような働きをしています。

角膜というものは、表面が涙。内側は房水という名前のもので
どちらも液体に常に接しています。

しかし、角膜内に必要以上に水分が多く入ってくると
角膜は透明性を保持できなくなって、透明なレンズであるはずの
角膜が白く濁ってしまいます。

そうすると、すりガラスを通してものを見るような状態になって
メガネやコンタクトレンズで矯正しても
視力は、よくなりません。

このように重要な役割の角膜内皮ですが
細胞一層だけで構成されているので
その細胞は一度死んでしまうと再生されないんです。

健康な状態であれば、角膜内皮には
正六角形のきれいな細胞が亀の甲羅のように
規則正しく並んでいるんです。

このうちの細胞のひとつが死んでしまうと
その隣の細胞が広がり大きくなって
空いたスペースを埋めてくれます。

しかし、多くの細胞が死んでしまうと
他の細胞はさらに大きく、なおかつ不整になって
やがて許容範囲を超えると、角膜内にどっと水分が入ってきて
角膜がふやけて白っぽい状態になってしまうんです。